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ララが2歳のとき、健康診断に連れて行った。異常はなし。でも帰り際に獣医師から言われた一言が、頭から離れなかった。
「ゴールデンは年齢が上がってきたときに、関節とかがんが出やすいですよ。備えておいたほうがいいですね」
その日の帰り道、ふと思った。もし今、「手術が必要です」と言われたら、自分はすぐに「やってください」と言えるだろうか。
ペット保険に加入したのは、それがきっかけだった。
そして半年後、解約した。
この記事は、加入して解約した経験をもとに、ゴールデンレトリーバーとペット保険の話を正直に書いたものです。保険を勧めることも、否定することも目的ではありません。「自分はどうすればいいか」を考えるための材料になれば、と思って書いています。
ゴールデンレトリーバーは「医療費がかかりやすい」犬種
明るくて健康的なイメージが強いゴールデンレトリーバーですが、実は遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。そしてその治療費が、大型犬という体格と組み合わさると、一気に高額になることがある。
まず知っておいてほしいのは、この前提です。
ゴールデンレトリーバーがかかりやすい主な病気と費用の目安
| 病気 | 特徴 | 治療費の目安(※参考値) |
|---|---|---|
| 股関節形成不全 | 大型犬に多い関節の病気。進行すると歩行が困難に | 手術で30〜100万円以上 |
| 皮膚炎・外耳炎 | アレルギー体質の個体に多く、繰り返しやすい | 年間3〜10万円程度 |
| がん | 発症率が比較的高い犬種とされている | 治療内容により数十〜数百万円 |
| 白内障 | シニア期に出やすい。手術で改善できることも | 手術で10〜30万円程度 |
※治療費はあくまで目安です。動物病院や治療内容によって大きく異なります。
特に「がん」については、ゴールデンレトリーバーは他の犬種と比べて発症しやすいとされており、多くの獣医師がこの犬種の飼い主に注意を促しています(研究によって数字は異なりますが、「生涯のうちにがんを経験しやすい犬種の一つ」という認識は広く共有されています)。
こうした背景から、ゴールデンレトリーバーとペット保険の「相性」は、実は決して悪くありません。むしろ、保険の恩恵を受けやすい犬種とも言えます。
それでも、半年で解約した
加入したのは、ララが2歳のとき。月額5,000円のプランでした。
加入した理由はシンプルで、「何かあったときに、お金の心配なく治療を選びたい」という気持ちでした。ゴールデンは体が大きいぶん、手術になったときのコストも大きい。それが怖かった。
でも加入から数か月、幸いにもララは元気で、保険を使う機会はありませんでした。
そのとき、正直な気持ちが出てきました。
「払い続けた保険料をララのご飯や散歩や定期健診に使えばよかったのでは」
大きな病気を予防するために食事の質を上げる、毎日しっかり散歩して筋肉をつける、定期健診を欠かさない。そういう「攻めの健康管理」にお金をかけることで、そもそもリスクを下げられるんじゃないか——そう考えが変わっていきました。
結局、解約しました。
ただ、これは我が家の話です。そして「解約して正解だった」と言い切れるのは、今のところララが健康でいてくれているからにすぎない。もし将来、大きな病気が見つかったとき、この判断を後悔するかもしれない。それは正直に認めます。
解約した私が「入るべき人はいる」と思う理由
ペット保険を解約した立場から、正直に言います。
「入るべき人」は確実にいます。
自分の経験と、まわりのゴールデン飼い仲間の話を聞いてきた上での、偽らざる判断です。
子犬のうちから迎える場合
保険料は若いほど安く、健康なうちでないと「既往症」として補償対象外になるリスクがあります。
たとえば、2歳で股関節の異常が見つかった場合、その後に加入しようとしても「股関節に関わる病気は補償しない」という条件がついてしまうことがあります。「健康だから今は保険は要らない」という考えは、裏返すと「保険に入れる機会を失う」ことと同じです。
ゴールデンを子犬から迎えるなら、早い段階で加入を検討することを強くすすめます。
まとまった貯蓄が少ない場合
突然「手術が必要です。費用は80万円になります」と言われたとき、すぐに「やってください」と言える状況かどうか。
これが正直なラインだと思っています。その余裕がないなら、保険は必要です。愛犬の治療を「お金がないから」で諦める選択をしなくて済むようにするために、保険はあります。
「選択肢を持ちたい」という気持ちがある場合
治療には複数の選択肢があることが多く、費用によって選べるものが変わることがあります。「お金の心配なく、獣医師と一緒に最善の治療を考えたい」という気持ちがあるなら、保険はその余裕を作ってくれます。
大型犬の保険料、現実の数字
ゴールデンレトリーバーの保険料の目安を、年齢別でまとめます。保険会社・プランによって異なりますが、参考にしてください。
| 年齢 | 月額保険料の目安(70%補償プランの場合) |
|---|---|
| 0〜1歳 | 3,000〜5,000円程度 |
| 2〜4歳 | 5,000〜7,000円程度 |
| 5〜7歳 | 7,000〜10,000円程度 |
| 8歳以上 | 10,000〜15,000円以上になることも |
年齢が上がるにつれて保険料は上がっていきます。また多くの保険には「加入できる年齢の上限(8〜10歳が多い)」があります。
「シニアになってから入ろう」と考えていても、そのときには入れなかったり、保険料が非常に高くなっていることも。「元気なうちに入れる」のは、実はタイムリミット付きの状況です。
ゴールデンレトリーバーにかかる年間の費用については、ゴールデンレトリーバーを飼うのにかかる費用|年間のリアルな数字と節約の工夫にまとめています。保険料も含めた家計全体で考えたい方はこちらも参考にしてみてください。
保険を選ぶとき、ここだけは確認してほしい3つのポイント
どの保険に入るかを比較するとき、特にゴールデンレトリーバーのオーナーが確認しておくべき項目があります。
① 「股関節」「皮膚」が免責事項になっていないか
ゴールデンがかかりやすい病気が、最初から補償対象外になっているプランは避けましょう。「先天性・遺伝性疾患は対象外」という条件がある場合、股関節形成不全が補償されないことがあります。
加入前に、補償外の項目を必ず確認してください。
② 年間の補償上限額
「年間50万円まで」「1回あたり30万円まで」など、上限の設定はプランによって異なります。ゴールデンが大きな手術を受ける場合、上限を超えるケースは珍しくありません。
補償上限が低いプランは保険料も安いことが多いですが、いざというときに「足りなかった」とならないよう、余裕のある設定のものを選ぶことをすすめます。
③ 高齢になっても保険料が続けられるか
シニアになってから急激に保険料が上がるプランは、「続けるか解約するか」という判断を迫られます。若いうちは安く、シニアになると跳ね上がるプランもあります。
10年以上の長い付き合いになるゴールデンとの暮らし。高齢になったときの保険料の変化も、加入前に確認しておきましょう。
まとめ:「もし大きな病気になったとき、後悔しない選択ができるか」
ペット保険について、私なりの判断基準は一つだけです。
「もし今、大きな病気が見つかったとき、治療費の心配なく最善の選択ができるか」
「Yes」なら、保険なしでも大丈夫かもしれません。「No」なら、入ったほうがいいと思います。
我が家は今、ペット保険に入っていません。その代わり、ララのための医療費積立を毎月続けています。保険がなければ、その分を自分で備えておく必要があるということ。どちらを選ぶにしても、「何かあったときの備え」をゼロにしないことが大切だと思っています。
ゴールデンレトリーバーとの暮らしは長い。その時間のなかで、医療の判断は必ずやってきます。「そのときに後悔しない準備」を、元気なうちから考えておくことが、一番の愛犬への贈り物だと、ララを見ながらいつも思っています。
「もし大きな病気になったとき、後悔しない選択ができるか」——その答えが出たら、次の一歩を踏み出してみてください。
保険に入らないなら、予防に投資する
我が家がペット保険の代わりに力を入れているのが、日々の健康管理です。食事の質・散歩・定期健診に加えて、最近意識しているのが目のケアです。
ゴールデンレトリーバーはシニアになると白内障が出やすい犬種です。手術になれば10〜30万円かかることもある。だからこそ「なってから対処する」より「なる前に守る」に、少しお金をかけるようにしています。
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この記事はゴールデンレトリーバー「ララ」と暮らしている実体験をもとに書いています。保険商品の選択は個人の状況によって異なります。具体的な補償内容や条件は、各保険会社に直接ご確認ください。サプリメントは食品であり、病気の治療・予防を目的とするものではありません。