ゴールデンレトリーバーのララちゃんが来てから、私の時間の使い方は静かに変わりました。
大きな決意があったわけではありません。「スマホを減らそう」と誓ったわけでも、「もっと外に出よう」と目標を立てたわけでもない。ただ、ララちゃんがいることで、自然とそうなっていきました。
朝、スマホより先に外へ出るようになった
以前の朝は、目が覚めたらまずスマホ。SNSをスクロールして、ニュースを流し見して、それで30分が終わっていました。
ララちゃんが来てからは違います。目が覚めると彼女の気配がある。しっぽを振っている。「行きたい」という顔をしている。
気がつけば私は、スマホを触る前に靴を履いて外に出ています。
朝の散歩は20〜30分。何も考えなくていい時間です。ララちゃんが草の匂いを嗅いでいる間、私はただ立っている。空の色を見たり、鳥の声を聞いたり。スマホを持ってきていないから、何も「しなくていい」。
これが意外なほど、1日のスタートを変えました。
夕方の「帰る時間」が決まった
以前は、仕事が長引いたり、なんとなく夕飯の準備を後回しにして気づいたら夜9時、なんてことがよくありました。
ララちゃんがいると、夕方5〜6時には「散歩の時間だ」という体内時計が動き出します。彼女は時計を読めないのに、なぜかその時間になると玄関のそばで待っています。
「あ、行かなきゃ」と立ち上がると、日が沈む前に外に出られる。夕暮れの中をララちゃんと歩いて帰ってくると、なんとなく1日が「終わった」感じがする。区切りが生まれました。
スマホを見る時間が減った(強制的に)
散歩中は両手が必要です。リードを持って、たまにおやつを出して、突然立ち止まる彼女に合わせて歩く。スマホを操作する余裕はあまりありません。
最初は「音楽くらい聴こうかな」と思っていましたが、今はイヤホンも使わないことが多くなりました。ララちゃんが何かに反応したとき、すぐ気づけるように。
気づいたら、1日のスマホ使用時間が自然に2〜3時間は減っていました。アプリで制限したわけでも、意志力を使ったわけでもなく。
「ちゃんとした時間」が増えた
犬と暮らす前は、なんとなく過ごしてなんとなく疲れて、なんとなく1日が終わっていました。
今は、「散歩した」「ブラッシングした」「一緒に昼寝した」という、ちゃんとした時間のブロックがある。ララちゃんがいるだけで、私の1日に構造ができました。
それが意外と心地よかったんです。「何かをちゃんとした」という感覚が、夜の充実感につながっている気がします。
犬を飼うと時間が取られると思っていました。実際そうです。散歩の時間、ごはんの時間、病院の時間。でも同時に、時間の「質」が変わりました。
スクロールして消えていく時間より、ララちゃんとの散歩で使う20分のほうが、ずっと「生きた時間」に感じます。
これはララちゃんが教えてくれた、私の中での静かな発見です。