40代になって、はじめて「ひとり旅」をしました。
きっかけは小さなことでした。行きたい温泉があったけど一緒に行ける人のスケジュールが合わなくて、「もういいや、一人で行こう」と決めたんです。
それが思いのほか良くて、その後2回追加で行きました。3ヶ所で感じたこと、正直に書いておきます。
1ヶ所目:箱根(神奈川)
選んだ理由
都内からのアクセスが良く、温泉・美術館・自然がコンパクトにまとまっている。はじめてのひとり旅に「近くて安心」な場所として選びました。
実際に行ってみて
一人で温泉に入る静けさが、想像より全然よかったです。誰かと話しながら入る温泉ではなく、ただ浸かってぼーっとする。それだけで「来てよかった」と思えました。
箱根彫刻の森美術館は一人で歩くのが案外心地よかったです。自分が気になった作品の前でいつまでも立っていられる。誰かのペースに合わせる必要がない。
食事は一人でカウンター席に座りました。最初は気まずいかなと思いましたが、店員さんと少し話せたり、景色を見ながらゆっくり食べられたりして、不思議と寂しくなかったです。
2ヶ所目:伊豆下田(静岡)
選んだ理由
海が見たかったから。温泉もあって、ペリーロードという歴史的な街並みも歩けると知って選びました。
実際に行ってみて
電車の中で「次の駅はどこ?」「乗り換えは?」を一人で考えるのが、思いのほか楽しかったです。誰かに「これ合ってる?」と確認せず、全部自分で判断する。小さいことですが、久しぶりに「自分で決めた」感覚がありました。
下田の海は静かで、浜辺に誰もいない時間帯があって、ただ波を聞いていました。10分くらい何もしていなかったと思います。あの10分は今でも覚えています。
3ヶ所目:飛騨高山(岐阜)
選んだ理由
古い街並みが見たかった。「一度は行ってみたかった」場所への遠征として選びました。
実際に行ってみて
新幹線と特急を乗り継いで、一人で「遠くまで来た」感が初めて味わえました。グループで行くと誰かと話しながら時間が過ぎていくけど、一人だと車窓をずっと眺めていられる。
高山の朝市は朝7時から開いていて、人が少ない時間帯に行けるのも一人旅の強みでした。みたらし団子を一本買って食べながら歩く。それだけで十分でした。
3ヶ所を通じて感じたこと
自分の「好き」がわかった
一緒にいる人に合わせているとき、自分が本当に何を見たいか・どこで休みたいかを、あまり考えていなかったんだと気づきました。一人だと「今どうしたい?」を常に自分に聞いています。それが新鮮でした。
疲れ方が全然違う
グループ旅行のあとは「楽しかったけど疲れた」が混在しますが、ひとり旅は「疲れたけど満足した」という感覚でした。気を遣う疲れと、移動の疲れは別物です。
「次はここに行こう」が自分で決められる
誰かに合わせる必要がないから、「次は九州に行ってみたい」「今度は2泊にしよう」と純粋に思えます。旅への前向きさが増えました。
ひとり旅を「寂しい」と思っていた40代の私が、今は「次はどこに行こう」と考えています。
一人で行くことに少しでも興味があるなら、まず近場で一泊から試してみてください。思ったよりずっと自由で、思ったよりずっとよかったです。